うつで部屋の片付けができない原因とは?対処法も解説

部屋の片付けができないことに悩んでいる、うつ病と向き合っている方もいらっしゃるでしょう。
部屋の汚さによってさらに気分が沈んでしまい、うつ病の症状が悪化していることを心配しているのではないでしょうか?。
本記事では、部屋が汚い原因がうつ病にあることを理解してもらい、具体的な克服方法を紹介します。

□うつ病と部屋の片付けの関係性


1:うつ病は汚部屋・ごみ屋敷を招く


うつ病に苦しむ人は、エネルギー不足や無気力感に悩まされているため、家の掃除や片付けがおろそかになりやすいです。
家事にやる気が湧かず、掃除やごみ出しができなくなることで、次第に汚部屋やごみ屋敷といわれる状態を作り出してしまいます。

2:部屋が汚いことが原因でうつ状態になる


忙しい毎日を過ごしていると、掃除を後回しにして部屋が散らかることは多くの人が経験していることかもしれません。
しかし、汚い部屋で過ごし続けると、脳が常に刺激を受けて疲労し、ストレスが蓄積されます。
家族が片付けに協力的でない場合、イライラが抑えられず関係性が悪化することもあります。
心のどこかで「片付けなければ」とプレッシャーを感じていると、抑うつ状態を引き起こす恐れがあります。
物が散乱した部屋は精神衛生に悪影響を及ぼすため、注意が必要です。

3:汚い部屋を放置するとうつ病が悪化することも


部屋が散らかっていると、気持ちが沈みやすく、睡眠や食事など生活リズムが乱れることがあります。
うつ病は、不安やネガティブな思考が増える病気で、服薬治療を自己判断で中断したり、通院をやめてしまうケースも少なくありません。
こうした状態は、ごみ屋敷に住む人に多い「セルフネグレクト(自己放任)」と呼ばれるもので、うつ病を長期化させ、悪化につながることがあります。
また、孤独感や居場所のなさを感じることも、心理的な苦痛を増やし、うつ病の症状を強める原因となることも。
そのため、まずは生活環境を整えることが非常に重要です。


□うつ病で汚くなった部屋の片付け方


1:自分を責めず、十分に休息をとる


うつ病の影響で部屋が汚くなると、「自分はダメだ」とネガティブな思考が巡るかもしれません。
しかし、心のエネルギーが低下している状態なので、まずは慌てずゆっくりと休むことが重要です。
自分を責めることなく、マイペースに日常生活を少しずつ元に戻していきましょう。
特に、睡眠の質を上げることは心身の回復に不可欠です。
湯船に浸かったり、好きな音楽をかけたりして、休息をとることを最優先にしてください。

2:家族や友人に相談する


うつ病で部屋が散らかってしまったら、一人で悩みを抱え込むのではなく、家族や友人に話をすることが大切です。
うつ病は孤独を感じやすい病気であり、信頼できる人とコミュニケーションをとることで、精神的な負担が軽くなります。
また、家族や周囲の人は、ごみ出しや家事をサポートすることで、本人が安心して休養できる環境を整えましょう。

3:自治体に相談する


うつ病について周囲に相談しにくい、病院に受診していない場合は、自治体の精神保健支援サービスを利用するのも良い方法です。
地域の保健所や精神保健福祉センターでは、心の健康に関する相談を無料で受け付けています。
例えば、愛知県名古屋市では、精神科医や臨床心理士と秘密厳守のもとLINEでチャット相談が可能です。
日常生活で困っていることを専門家に相談することで、問題解決の一歩を踏み出せるでしょう。

4:無理のない範囲で物を捨てる


うつ病は一日の中でも気分の変動が見られ、夕方に向けて活動がしやすくなることがあります。
心身の調子が良く、気分が向いたら、少しだけ部屋の片付けを試みると良いでしょう。
一度に片付けようとせず、まずはごみを集めるなどの小さな作業から始めることが大切です。
無理をすると、頑張りすぎた反動で翌日に症状が悪化することもあるため、長時間の作業は避けてください。
休憩をとりながら、少しずつ部屋を整えて、うつ病と上手に付き合っていきましょう。

□まとめ

部屋の汚さはうつ病の影響で起こりうるものであり、決してあなただけの問題ではありません。
部屋が汚いことでさらに気分が沈んでしまう悪循環に陥らないよう、自分を責めることなく、休息を十分にとり、家族や友人に相談したり、自治体の相談窓口を利用したりするなど、適切なサポートを受けながら、無理のない範囲で片付けを進めていきましょう。
心身ともに健康な状態を目指し、快適な生活空間を取り戻すことができるように、一歩ずつ進んでいきましょう。

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